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058_反対

造形大の名称変更に関する学長のコメントや、報道などを見ていても、名称変更する必然性が全く感じられません。造形という言葉にとどまらない、幅広い分野の芸術を学ぶ学科が増えたので名称変更することになったという内容でしたが、造形という言葉を無くすだけではその事は伝わらないと思います。また、「京都芸術大学」という名前に名称変更して、在学生や卒業生にどのようなメリットがあるかも疑問です。「グランドデザイン2020」の文章も読みましたが、掲げておられる理念と「京都芸術大学」という名前にどのような関連があるのか全く述べられていません。どうしても名称変更されるというなら「藝術立国大学」や「京都文芸復興大学」の方が造形大の理念には相応しいのではないでしょうか。京都芸術大学という名前は、私の母校である京都市立芸術大学とあまりにも紛らわしいです。学長のコメントでは、名称変更しても京芸と混同される心配はないという事でしたが、京芸と造形大は今でもよく名前を間違えられている事はご存知でしょうか?私は京芸在学中、学部の4年間は入試の試験会場のアルバイトをしていました。受験生誘導が主な仕事でしたが、毎年必ずタクシーが大学名を間違って、造形大に連れて行かれてしまう受験生がおり、スタッフの誰かがその対応に当たらなければなりませんでした。試験に間に合わなかった受験生もいたと記憶しています。また、海外からの留学生が造形大に行こうと思って、間違って京芸に来てしまったという逆の例も聞いたことがあります。このまま「京都芸術大学」へと名称変更を強行された場合、このような混乱が更に増えることは明らかです。「法的に問題がない」ことを理由に強引に名称変更しようとする姿勢は芸術大学に相応しくありません。常識とモラルを守り、造形大らしくおしゃれにセンス良く対応される事を望みます。


その他/京都市立芸術大学卒業生、高校教員、仏画制作・修復

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