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はじめに

 

2019年8月27日に京都造形芸術大学(以下 京都造形)のウェブサイトで公表された[開学30周年「グランドデザイン2030」]において2020年4月1日から大学名称を「京都芸術大学」へ変更すると発表されました。本件は一部を除いた多くの在学生・卒業生・教職員などの大学関係者に対して事前に周知されず、協議を行っていた京都市立芸術大学の了承を得られぬまま決定事項として発表され、その直後から学内外の多くの方から反発の声があがり現在も混乱が続いています。

9月2日に公立大学法人京都市立芸術大学が、京都造形を運営する学校法人瓜生山学園に対し[「京都芸術大学」の名称を使用することの差し止め]の訴訟を提起しました。その後、京都造形のウェブサイトに掲載された理事長のコメントや京都新聞に掲載された学長のコメントを見ると、この名称変更の正当性が法的に認められるかどうかという点でのみ語られているように感じられます。すでに文部科学省からの許可を得ていて、今後の裁判で仮に「京都芸術大学」への名称変更が認められたとしても、それで今回の問題が本質的に解決するわけではないと考えます。

 

大学の名前が変わってしまうという今回の問題において最も影響を受けるのは、現在京都造形で学ぶ在学生や、京都造形卒業の経歴を背負って社会で活躍している多くの卒業生であることは言うまでもありません。本件の発表以降、SNSなどを見ると京都造形の在学生や卒業生の多くの方が反対の声を上げていて、在学生が始めた名称変更反対の署名活動には学内外から4000人を超える署名が集められ(9月20日時点)、現在もその数は増え続けています。

私自身は9月5日に本件について京都造形の職員と面会し、今回の名称変更に反対するという内容の私個人の意見書と、ツイッターで募集した在学生からの21件の意見書(賛成・反対を含む)を提出しました。面会では、それらの意見書は理事長・学長を含む大学側で内容を共有してもらう事、大学側が主体となって理事長・学長が在学生・卒業生からの意見を聞く場を設ける事、主にこの2点を要求しました。

本件の発表から現在までの京都造形側から在学生・卒業生へ向けた動きとしては、在学生を対象とした事前申し込み制の検討会が9月8日・12日に開かれています。この検討会に理事長・学長は不参加で、職員による経緯説明と、参加した在学生と教員のあいだで意見交換が行われたようです。しかしながら、検討会から1週間以上が経った現在も、理事長や学長から在学生・卒業生に向けた公式声明はいまだにありません。

このような状況の中で、今のままでは大学に届くことのないたくさんの声を集め、それらを可視化することができないかと考えこのサイトを作りました。ここでは京都造形の在学生・卒業生・保護者・教職員といった関係者はもちろん、学外の方からも意見を集め公開します。また、集まった意見は直接京都造形に届けて理事長・学長を含む大学側が真摯に応えるように要求します。この活動にご賛同・ご協力いただける方は後述の注意事項をご確認の上、ぜひご意見をお寄せください。

最後に、今回の件について反対している方が多いという事実は私にとってはこのサイトを作る上での追い風のように感じられました。一方で、反対意見が多い中では賛成しているという意見が言いづらい雰囲気ができてしまっているようにも思います。また、多くの方にとっては特に関心がない問題だということも承知しています。それでも、様々な立場や意見を認め合いその上で自身の思いを表現することが芸術大学のあるべき姿の一つだと考えています。皆さんの思いを少しでも言葉にして届けてほしいと願っています。

2019年9月20日

京都造形芸術大学 大学院 芸術研究科 芸術表現専攻 2011年度 修了

佐竹 龍蔵

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ご意見をお寄せくださる方へ

 

当サイトでは京都造形芸術大学の在学生・卒業生・保護者・教職員、その他・学外の方までを対象に[京都造形芸術大学の名称変更]に対する意見の募集を行います。[意見を書く]から寄せられたご意見は[意見を読む]で公開するとともに、内容を転載したものを書面(印刷物・PDFデータ)にて京都造形芸術大学に提出します。以下の注意事項をご覧いただき、ご了承いただいた上でご意見をお寄せください。

 

①[意見を書く][意見を読む]の運用について。

・[意見を書く]からお寄せいただいた意見は内容を確認したあと、手動で[意見を読む]に掲載します。そのため意見の送信から掲載までに時間がかかることがあります。(私個人の都合で時間がかかる場合もあります。)

・内容を確認する理由は下記Ⅰ〜Ⅲの内容が含まれていないか確認するためであり、不適切だと判断した場合は[意見を読む]への掲載および京都造形への提出は行いません。また、そのことについて意見を送信していただいた方に個別で対応することもありません。Ⅰ.誹謗中傷などの不適切な内容。Ⅱ.あまりにも無関係な内容。Ⅲ.すでに「意見を読む」に掲載されている文章に対する返信や批判など。《9/25改定》

・[意見を読む]には[意見を書く]への送信以外の方法で募集した意見を掲載する場合もあります。

・[意見を読む]にサンプル記事を掲載しているのでそちらもご覧ください。

②個人情報の取り扱いについて。

・[意見を書く]に入力していただく内容で、個人の特定につながる可能性のある情報として[名前]と[所属]があります。それらの個人情報については公開・非公開を選択することができます。

・非公開とされた個人情報については[意見を読む]への掲載および、京都造形へ提出する書面には記載しません。また、それらの個人情報を当サイト以外の人・場所に対して提供することはありません。

・公開可とされた情報についても「意見を読む」への掲載および、書面にて京都造形に提出する以外の用途には使用しません。また、それらの個人情報を当サイト以外の人・場所に対して提供することはありません。

・[所属]を非公開とされた場合でも、意見を分類して紹介する都合上[在学生・卒業生・保護者・教職員・その他]の区分は公開します。

 

③意見の内容について。

・幅広い意見を募集するため[賛成・反対・その他]から選んでいただき、その理由については自由に記入していただけます。

・記入していただいた内容について[意見を読む]に掲載する際に改行やスペース等の調整と、人名・地名等の固有名詞の誤字は気づいた範囲で修正を行います(例|小池学長→尾池学長、爪生山→瓜生山)。それ以外は一切改変せず、文中の誤字・脱字などもそのまま掲載します。

・送信していただいた文章は改行が反映されずにこちらに届くようです。文中の改行位置を指定したい場合は文中に(改行)と記入してください。()はどんな括弧でも構いません。サンプル記事に例文を記載しているのでご覧ください。《9/24改定

④意見の募集期間および当サイトの公開期間について。

・意見の募集期間は2020年3月31日までとします。それまでに京都造形側から広く意見を募る動きがあった場合は当サイトでもそちらを案内し、意見募集期間中であっても当サイトでの意見募集を継続するか、中断あるいは終了するかを検討します。

・当サイトの公開期間については、名称変更予定日である2020年4月1日から1年間の2021年3月31日までは少なくとも公開を続ける予定です。2021年4月1日以降も特に問題のない限りは期間を定めずに可能な限り公開を続けます。当サイトを閉鎖する場合の事前周知は行いません。

⑤当サイトの運営は基本的には私一人で行いますが、一人での運営が難しくなった場合は信頼できる人物に協力を依頼します。上記の①~④を理解してもらった上で、基本的には匿名で協力していただきます。

以上です。[意見を書く]から送信された時点で上記の注意事項の了承を得られたと判断させていただきます。送信後のお問い合わせは[意見を書く]で記入したご自身の名前と所属を明記の上[kzgd@outlook.jp]までメールでご連絡ください。

最後に。お寄せいただいた意見の内容について私が個人的に言及することはありません。また、ご記入いただいた名前を利用してSNS等で検索したり私的なメッセージを送るなど当サイトの運営と直接関係のない悪用をしないことをここに明記しておきます。

2019年9月20日 佐竹龍蔵

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