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056_賛成

講師をしていて、高校生たちから散々聞くのが「京芸は無理だから〇〇大学に」という言葉です。京芸には入れないレベルの子のうち、家庭が裕福な子が行くのが造形、というイメージです。京芸に行けない子の中で優れている生徒が行くのではなく、親の裕福さが決めてです。講師としてこのような大学を志望する生徒とどう向き合うべきか、葛藤を覚えました。まさか金づるにされるぞなどとは言えませんので…。繰り返し関西の高校生達の意見を聴き、自ら大学の説明会などに通ううち、上記のような考えがより強固になっていくのも感じました。 一人だけ借金をしてでも進学すると決めた子がいましたが、卒業と同時に2000万以上の借金を抱えるというのは目の前が暗くなる話です。そうまでして造形を望んだ子に対する報いが、「学費で裁判をすること」というのが、尾池学長の答えなのでしょう。 そうでなくとも芸術的に造詣の深い特別講師がいないことで有名なのに、学費でくだらない裁判費用を賄う始末が今回の騒動で明らかになりました。大学の文化祭もおじゃましましたが、尾池学長は改名の件についてコメントをする気がないようです。 であれば、もうこのままパクリ大学として生まれ変わるのが妥当かと思います。 そうすれば、芸術的センスのある生徒は造形大学を志望しません。講師としては今後「諦めて」私大に行くと言う高校生に対し、勉強することから逃げないよう説明しやすくなります。 ただ、改名したあかつきには、既に入学・卒業してしまった造形大の生徒に対して誠意ある対応をすべきでしょう。 (京芸については、例え敗訴したとしても問題ないかと思います。洛外から国立になる誘いを受けたのに、京以外の下につくことを拒んだ大学です。瀬戸際になるまで、「商標登録をしなくても、うちが京の芸大と知ってますよね?」と野暮なことはしなかった大学です。美学がある芸大なら、名前どうこうを気にしなくとも生き残っていけるでしょう。こういう美学が見られるのが関西の面白いところですね)


その他/日本画専攻卒業、アパレルデザイン、絵画教室講師

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