学内学外を問わずコミュニケーション不十分なまま混乱を生み、その後は法的には問題ないという論理で突き進もうとする大学のやり方は、藝術立国の「平和を希求する大学を目指して」とは正反対の姿勢であるように思えます。大学が運営を続けるうえで常に変化は必要ですし、発表されたグランドデザインの内容自体は興味深いものです。しかし今回の名称変更に関する一件により、結果的に「京都文藝復興」も「藝術立国」も利益を生むための看板に見えてしまい、そのコンセプトそのものの説得力が失われた状態は、大学にとって大きな問題であると思います。
卒業生/大学院修士課程 芸術研究科芸術表現専攻 2013年修了/山本雄教
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