他大学の職員です。私が現在働いている大学も、他の大学と似た名称を持っています。学生・教職員など、内部の人間には大学名の混同はもちろん起こりませんが、一般にはやはり混同される方がいらっしゃることは事実です。よく調べもせずに間違う方が悪い、という意見は確かにそうかもしれませんが、ある大学が別の大学に酷似した名称に変更することは、あえて不必要な混乱を引き起こそうとしていると非難されても仕方のない行為だと思います。最近の例ですと、日本大学のアメフト部の一件があった際、誤って日本体育大学に苦情が寄せる方がいたという話がありました。日体大側には気の毒なことですが、苦情の電話やメール等にいちいち対応するため、相応の手間とストレスが発生したであろうことは想像に難くありません。京都造形芸術大学が改称する意図が何であれ、単純に考えて、世間一般に名称が混同される可能性を高め、そこから発生する上記のような無意味な手間やストレスを自大学はおろか他大学にも強いるような改称は、たとえそこにどれだけ崇高な理念や使命が付随していようと、馬鹿げていると言わざるを得ません。(その意味で、京都市立芸術大学の混乱を避けるために提訴したという主張は納得できるものです。)以上、一大学職員の立場から、京都造形芸術大学の改称には反対です。
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